フラッグシップ「Totem」シリーズ解説 No.2


こんにちは。
今回は、Totem Re Voooのシリーズ「Totem」に使用している革素材についてご紹介します。
 
フラッグシップ「Totem」シリーズ解説① 超強靭繊維「Kevlar®」配合の素材
でお伝えしたオリジナルファブリック 。この素材に負けない、革素材を探すことになりました。
 
最高峰の革を手に入れようとしたとき、私たちがまず目を向けるのがイタリア。
なかでもイタリア中部トスカーナ州では、良質なフルベジタブルタンニン鞣しの牛革を多く生産していることで有名です。
 
「フルベジタブルタンニン鞣(なめ)し」とは、
簡単に説明すると、植物性のタンニン成分…ミモザなど樹木の渋を使って、生き物の「生皮」を製品に使う「革」に変えていく作業を指します。植物タンニンにはタンパク質を変化させる性質があり、これが「皮」を「革」にしてくれるんですね。
そして「フル(full)」は植物性タンニンのみを使って鞣している、ということですね。環境負荷の少ない製造方法としても知られています。
 
フルベジタブルタンニンに対して、もう一つの代表的な革製造の方法がクロム鞣し。
こちらは化学成分であるクロムを使った手法で、どちらの方法もメリットデメリットがあり、どちらが良い、悪い、というものではないと考えています。ちなみに、両方を掛け合わせたコンビネーション鞣しという方法もあります。
 
さて、話は戻ります。
私たちが「Totem」シリーズの革を選ぶにあたり、フラッグシップとしてふさわしい風合い、質感、手触り、あるいは香りといった要素が、大変重要でした。しっかりとコシがあり、粘りがあり、しっとりと滑らかで、タンニン鞣しのイタリア革特有の芳香があり、総合して言い表せないほどの重厚な存在感。これを満たす素材がトスカーナに存在したのです。
 

イタリア トスカーナ産の最高級レザーを仕様

 
このトスカーナの革は厚手で、オイルを多量に含み柔らかくしっとり鞣されていて、金属のような鈍い光沢を放つ。
プロが見て本当に良い革だといえる逸品です。
 
オイルを多量に含んでいることで、この動画のように「プルアップ現象」が起こります。
革が曲げられた部分の色が、浮き上がるように明るくなっているのがわかりますか?
革繊維にテンションがかかり伸びることで、革の中に入っているオイル分が移動し、革の色が変わったように見えます。
 
これを製品化した場合どんな見た目になるかというと…
バツグの取っ手


豊岡鞄認定 縫製技術
大きく開閉するメインルーム
こんな感じで、革にかかるテンションが部分ごとに微妙に異なるので、色の濃淡が生まれるわけです。クラシックで、ヴィンテージな風合いが絶妙です…。
これはTotemシリーズのカラーラインナップのうち、BROWN色でよくわかる現象です。
※BLACKも同じ素材の色違いを使用していますが色の都合上、分かりづらいです。
 
 
筆者としては、手触りはもちろんのこと、毎日持ち歩くものだから、香りも非常に大切な要素だと感じます。
ブログではなかなかお伝えできませんが、香りの元は、革製造の際に入る添加物。
革づくりを行う「タンナー」と呼ばれる職人たちの秘伝のレシピです。
最終的な仕上がりを左右する添加物は、イタリア現地では植物性成分以外に魚由来のオイルを加えることもあります。タンナーによってはかつお節のような良い香りがするのは、そのためですね。
Totem Re Voooが使用しているトスカーナの革は、甘さの中に少し香ばしさを入れたような、何ともいえない良い香りがします。ぜひその香りを堪能したい…という方は、レザーのサンプルをお送りしますのでメールでお問い合わせください。
エイジングが楽しみな本革
 
「Kevlar®」繊維配合の本体素材と絶妙にマッチし、主役を引き立てつつも存在感を忘れないトスカーナの革。縫製は日本No.1の鞄産地、兵庫県豊岡市にて。
イタリアの職人たちが精魂込めて造り上げた素材を、日本の職人が形にしているなんて、
なかなかロマンのある話ではないでしょうか。
 
 豊岡のバッグメーカーが作ったトーテムリボー
 
 
 
今回ご紹介したTotem Re Voooフラッグシップ「Totem」はこちらからお求めいただけます。
 
 
 
 
 
最高級の素材を使い職人が造り上げる「豊岡鞄®」認定の鞄、Totem Re Vooo